
「集客・教育・販売」のどこにスポットを当てて動画を制作するかは決めたけど、どうやって企画すればいいんだろう?
今回はこういった疑問に答えます。
いよいよ、どんな動画を制作するのか企画を考えてみましょう。
前回の記事をまだ読んでいない方は、以下から読んでおいてください。
>>【第3回】動画で成果を出すにはどうする?活用すべき場所は『弱点』
今回は最大限の効果が出る企画を、6W1Hで解説していきます。
動画制作は6W1Hで分割すると、やることが明確になる

よくマーケティングの世界では、6W2Hのフレームワークを用いて商品・サービスのコンセプトなどを設計します。
6W2Hとは、一般的にビジネスコミュニケーションで用いられる5W1Hに加え、Whom(だれに)、How much(いくら)を加えたものです。
動画制作における企画では、その6W2Hから1H(How much)を取り除き、6W1Hが用いられます。

6つのWを書き出すことによって、どんな動画(How)を作るかを明確にします。
- What (何を伝えるか)
- Why (なぜ伝えるのか)
- Who (誰が伝えるのか)
- Where (どこで動画を公開するか)
- When (いつ視聴してもらうか)
- Whom (誰に伝えるのか)
- How (どうやって伝えるのか)
以上、7つの要素を順番に解説していきます。
What (何を伝えるか)
- 会社の概要を伝える
- 商品、サービスの魅力を伝える
- 人物の魅力・人柄を伝える
- イベント、セミナーの案内を伝える
動画を通して、何を伝えるかを明確にします。
あれこれ詰め込みすぎると、情報が多すぎて印象が薄まることに。
全て伝えるのではなく、ターゲットを1つに絞りましょう。
Why (なぜ伝えるのか)
- 会社の知名度を上げたい
- 商品、サービスの魅力を伝えたい
- お客様を教育したい
- リピート客を増やしたい
あなたが動画を導入する目的は何でしょうか。
What(何を伝えるか)の内容を考慮しつつ、動画で成し遂げたい目的がブレないように決めましょう。
Who (誰が伝えるのか)
- 会社のトップ
- 従業員
- ユーザー
制作する動画が、誰からのメッセージなのかを決めましょう。
例えば、実際に商品を利用しているユーザーからの意見だと、共感を呼びやすくなりますよね。
同じ商品のレビューにしても、企業や従業員が伝えるよりも、実際に利用しているリアルのユーザーの方が信ぴょう性が強いです。
Where (どこで動画を公開するか)
- WEBサイト
- YouTube
- 店頭
- DVDで配布
- 営業資料
どの媒体で公開するのか、事前に決めておきましょう。
媒体によっては、再生時間に制限があったり、動画の容量オーバーでアップロードできない場合があります。
再生時間・容量・ファイル形式を、媒体に合った形に整えましょう。
When (いつ視聴してもらうか)
- 永続的に公開
- 期間限定キャンペーンとして
- お店で説明をするとき
永続的に公開する動画か、もしくは期間限定キャンペーンなのかによって、動画の内容は大きく変える必要があります。
視聴者にいつ、どんな場面で再生してもらうのかをイメージしておきましょう。
Whom (誰に伝えるのか)
- 商品・サービスのユーザー
- 求職者
- 企業のトップ
- 年代
- 性別
- 住んでいる地域
Whom(誰に伝えるのか)は非常に重要な項目で、一般的にペルソナ設定とも言われます。
何に悩みを持った人に伝えるのか、男性なのか女性なのか、年齢はいくつなのか。
ペルソナ(ターゲット)によって、動画の内容・雰囲気をガラッと変える必要があります。
How (どうやって伝えるのか)
ここまで挙げた6Wを踏まえて、
- 実写もしくはアニメーションにするか
- キャストやイラストはどうするか
- ナレーションの有無
- テロップの有無
など、どう伝えるか(How)手段を選定します。
Whom(誰に伝えるのか)で決めたペルソナに向けて、どうすれば印象に残る動画が制作できるのか、具体案を検討します。
6W1Hを用いた具体例

それでは、実際に6W1Hを用いた具体例を一緒に考えてみましょう。
今回のテーマは、「若者向けマッチングアプリのPR動画」とします。
6W1Hを用いて、以下のように細分化してみました。
あなたも、自分だったら6W1Hをどう設定するか考えてみてください。
6W1H | 具体例 |
---|---|
What (何を伝えるか) | 出会いやすさを伝える |
Why (なぜ伝えるのか) | アプリの利用者を増やすため |
Who (誰が伝えるのか) | 20~30代の若者 |
Where (どこで動画を公開するか) | Twitter,Instagram,Facebook |
When (いつ視聴してもらうか) | 各SNSで広告として表示 |
Whom (誰に伝えるのか) | 全国の独身の20~30代の若者 |
How (どうやって伝えるのか) | ・写真とアニメーションの組み合わせ ・手頃に出会える要因をアピール ・20~30代の女性のナレーション ・テロップはなし ・WEB広告用&15秒で収める |
こんな感じでまとめてみました。
誰に何をどうやって伝えるのか、明確になりましたよね。
あなたも動画を制作するときは、6W1Hで伝えたいことを細分化し、より具体的に考えてみましょう。
6W1Hフレームワークで動画企画を立てよう

動画制作の企画を立てる上での、6W1Hについて解説してきました。
特にWhom (誰に伝えるのか)、What (何を伝えるか)は、動画の方向性を大きく変えるので、慎重に考えなければなりません。
次回の記事ではWhom (誰に伝えるのか)、What (何を伝えるか)について、もっと詳しく解説するのでお楽しみに。
あなたも6W1Hのフレームワークを利用して、目的やアイデアを明確にし、最大限の効果が出る企画を立てましょう。