実写とアニメーション、自社はどちらで制作するのが効果的かな?
今回はこういった疑問に答えます。
いざ動画を作るとなると、実写にするかアニメーションにするか悩むところ。
それぞれ、強みと弱みが異なります。
また、動画を使って商品紹介や手順解説をするのか、あるいは採用に使うかなど、用途によって向き・不向きも。
実写とアニメーションのそれぞれの特徴を的確に押さえ、より視聴者にインパクトを与えたいですよね。
今回は、そんな実写とアニメーションの特徴をそれぞれ挙げていきます。
実写とアニメーションを比較
まずは実写とアニメーションの違いを、各項目ごとに評価した一覧を以下にまとめました。
項目 | 実写 | アニメーション |
---|---|---|
感情表現・共感のしやすさ | ○ | ▲ |
臨場感・リアル感 | ○ | ✕ |
ブランディング | ○ | ○ |
抽象的なものの伝えやすさ | ✕ | ○ |
撮影コスト | ✕ | ○ |
修正のしやすさ | ✕ | ○ |
多言語対応 | ▲ | ○ |
それぞれの項目について、順に述べていきます。
感情表現・共感のしやすさ
感情表現・共感のしやすさは、圧倒的に実写のほうが有利です。
映画やドラマを見ていて、あなたも俳優に共感して心が揺さぶられた経験があるのでは。
実際の世界で起きている生の映像は、やはりアニメーションよりも心を惹き付けやすく、共感をしてもらいやすいです。
ただし、アニメーションでもキャラクターに動きと表情を入れることで、視聴者の共感を呼びやすくなります。
臨場感・リアル感
臨場感・リアル感も実写のほうが有利。
オシャレなレストランや、美容院、会社の清潔感を確認するなら、誰もが実物の写真や映像をみたくなるはず。
実際に形のあるもの、見た目が重視されるものなど、パッとひと目で雰囲気が伝わりやすいのは実写が適しています。
ブランディング
企業のブランディングについては、実写・アニメーションどちらも高めることが可能です。
実写は共感してもらいやすく、リアル感が伝わるため、視聴者に企業イメージを伝えやすいです。
それに対し、アニメーションは一見ブランディング向いていないように思えますが、「キャラクター」を活用することで、イメージが残りやすくなります。
たとえば最近では、楽天の「お買い物パンダ」がTiktokを中心にバズっていました。
>>驚きの1.7億再生。TikTokで「楽天ポイントダンス」が世界的ブームになった理由
以前は楽天といえば、「楽天カードマン」のイメージが強かったですよね。
しかし、最近では若者を中心に、お買い物パンダブームが起きています。
若者の中では、「楽天カードマン」よりも「お買い物パンダ」のほうが認知度が高いと思われます。
このように、アニメーションでもキャラクターを用いることで、企業のブランドイメージを形成することが可能です。
抽象的なものの伝えやすさ
抽象的なものの伝えやすさは、アニメーションの方が有利です。
例えば、以下のような形のない商品やサービスが該当します。
- 情報通信業
- 教育業
- 運送業
- 士業
一部の例を挙げてみました。
これらを実写でサービス紹介しようとしても、なかなか視聴者に伝わらないですよね。
アニメーションであれば、架空のキャラクターやイラストを用いることで、形がないものを表現できます。
操作手順の説明なども、画面のキャプチャを流すよりも、アニメーションのほうが親しみやすく相手に伝わります。
撮影コスト
実写の場合、撮影コストが大きくかかります。
撮影機材、撮影スキル、撮影場所、出演者など、全て揃えることが必要。
さらに天候によって左右されやすく、スケジュール通りに制作が進まない可能性も。
それに対してアニメーションは、撮影は不要です。
アニメーションなら天候は関係なく、制作者1人ですべて完結する場合も多いでしょう。
ただし、以下の場合は注意しましょう。
- オリジナルキャラクターやイラストを利用したい
- アニメーションに複雑な動きを加えたい
オリジナルのキャラクターやイラストは、動画制作とは別途費用が発生するケースがほとんど。
また、動画に複雑な動きを加える場合、制作の工数が非常にかかってしまいます。
アニメーションは想定していたよりも高額になる場合があるため、どこまでのクオリティを求めるか、制作者とイメージ共有することが大切です。
修正のしやすさ
修正のしやすさは、アニメーションが遥かに有利です。
動画の一部だけを変更したい場合、該当シーンを差し替えるだけですぐ完成します。
よって、一度制作した動画を多媒体に横展開することも簡単。
WEB広告で利用したり、LPやホームページで利用したりなど、部分的に編集をして再利用しやすいです。
WEB広告では、様々なパターンのアニメーションを作って、ABテストを実施するのも良いですね。
それに対し実写の場合は、撮影のやり直しになる可能性が高く、再利用は難しいでしょう。
再利用の観点からすると、アニメーションの長期的なコストパフォーマンスは、非常に優れているといえます。
多言語対応
多言語への対応のしやすさも、アニメーションの方が有利。
日本独特な言い回しや、外国人が理解しづらいシーンは、サッと差し替えるだけで済みます。
実写のように外国人キャストを起用する必要もなく、キャラクターを作成するだけなので、追加費用を安く抑えられます。
実写とアニメーションのハイブリッド型を使う手もある
アニメーションの場合は、臨場感やリアル感が出ないのが大きなデメリットです。
しかし、アニメーションの一部に実写の動画や写真を取り入れることで、クリアすることもできます。
抽象的な部分や解説はアニメーションを利用し、本物の質感や雰囲気は実写で表現することで、よりお客様に刺さる動画を作成することができます。
当スタジオではハイブリッド型の提供が可能
今回が実写とアニメーションの違いについて解説してきました。
色々と比較しましたが結局のところ、
- 形のある商品・サービス…実写が適している
- 形のない商品・サービス…アニメーションが適している
こんな感じです。
実写とアニメーションの両方を使ったハイブリッド型の動画で、それぞれの不足を補う方法もあります。
当スタジオでは、VYONDアニメーションを軸にしつつ、実写である静止画撮影・ドローン空撮を組み込むことが可能。
もし興味がありましたら、お気軽にお問い合わせください。