エルメのリッチメニュー機能ではどんなことができるのかな?
今回はこういった疑問に答えます。
リッチメニューはLINE公式アカウントの標準機能ですが、単体で使うと「全員に同じメニューを出す」ことしかできません。
LINEの拡張ツールであるL Message(エルメ)を導入すると、この前提が変わります。友だち一人ひとりに違うメニューを出したり、タブで切り替えたり、どのボタンが押されたかを追いかけたりできるようになります。
今回はエルメで実現できるリッチメニュー機能を5つ紹介したうえで、LINE公式アカウント単体との違い、プランごとの設置上限までまとめて解説します。
>>L Message(エルメ)とは?基本機能や料金、注意点や評判を紹介
L Message(エルメ)のリッチメニュー機能【5選】

「リッチメニューを作ったけれど反応が薄い」という相談をよくいただきます。原因の多くは、メニューの見た目ではなく、全員に同じものを出し続けていることにあります。
エルメのリッチメニュー機能は、この「全員一律」という制約を外すためのものです。相手の状況に合わせて出すものを変え、押された結果を数字で確認し、その場でアクションまでつなげられます。
具体的には、主に以下の5つが実現できます。
- リッチメニューの出し分け
- タブ切り替えリッチメニュー
- メニュータップ回数の計測
- タップ時にアクション実行
- リッチメニュー画像作成
いずれもLINE公式アカウントの管理画面だけでは実現できないか、実現できても手間がかかるものばかりです。それぞれ具体的に解説していきます。
リッチメニューの出し分け
エルメを使うと、友だちごとに違うリッチメニューを表示できます。
たとえば、次のような出し分けです。
- 「新規客用メニュー」と「リピート客用メニュー」
- 「非会員用メニュー」と「会員用メニュー」
- 「通常メニュー」と「期間限定メニュー」
切り替えるタイミングも自由に決められます。エルメ内で商品が決済されたとき、一斉メッセージを配信したとき、アンケートに回答したとき、予約が完了したときなど、友だちの行動をきっかけにメニューを差し替えられます。
すでに購入した人に「初回限定クーポン」を見せ続けたり、予約済みの人に「予約する」ボタンを出し続けたりといった、ちぐはぐな状態を避けられるのが大きな利点です。
タブ切り替えリッチメニュー
エルメでは無料のフリープランからでも、タブ切り替えリッチメニューを利用できます。

複数枚のメニューにタブを用意しておき、タブを押すと別のメニューへ入れ替わる仕組みです。友だちから見ると、1つのメニューの中でページをめくっているような操作感になります。
リッチメニューは1枚あたりのリンク領域が限られるため、載せたい項目が多いアカウントほど窮屈になりがちです。タブ切り替えを使えば、メニューを増やしても1画面あたりのボタン数を抑えられます。
飲食店なら「メニュー/予約/アクセス」、スクールなら「コース/体験申込/よくある質問」といった具合に、情報を役割ごとに整理して置けるようになります。
>>LINEリッチメニューのタブ切り替えを行う方法を徹底解説
メニュータップ回数の計測
エルメを導入すると、どのリッチメニューが何回タップされたかを計測できます。
おすすめは、友だち情報管理の機能と組み合わせる使い方です。2026年6月のアップデートで友だち詳細ページに「アクション履歴」が追加され、その友だちがどのリッチメニューをいつ押したのかまで確認できるようになりました。
数字が見えると、打ち手が具体的になります。
- よくタップされるメニューを目立つ位置へ移す
- ほとんど押されないメニューは削るか、文言を変えて試す
- 予約や購入につながったメニューを起点に導線を組み直す
リッチメニューは一度作って終わりにされがちですが、計測できると改善の対象になります。作りっぱなしと定期的な見直しでは、半年後の反応がまったく変わってきます。
タップ時にアクション実行
エルメではリッチメニューをタップしたときに、以下のようなアクションを実行できます。
- テキストを送信する
- URLを開く
- アンケートフォームを開く
- 予約画面を開く
- 電話をかけさせる
- メールを送らせる
- 他のLINEアカウントを紹介する
- ステップを開始する
ここで効いてくるのが、複数のアクションを同時に実行できる点です。「タグを付与しつつ、メッセージを配信する」といった組み合わせは、LINE公式アカウント単体ではできません。
たとえば「体験レッスンに興味あり」のボタンを押した友だちに、案内メッセージを送りながら同時にタグを付け、そのタグを持つ人だけにステップ配信を流す、といった設計ができます。ボタンひとつが、そのまま見込み客の仕分けとして機能するわけです。
タップ時に別のリッチメニューを表示するアクションも設定できるため、前述のタブ切り替えや出し分けも、この仕組みの上で動いています。
リッチメニュー画像作成
リッチメニューを自作するにはデザインスキルが必要で、外注するにも1枚あたり数万円はかかります。
エルメには画像作成機能が備わっているため、専用ソフトを使わずにオリジナル画像を作れます。

好きな画像をアップロードできるのはもちろん、フリー素材のアイコンも自由に追加できます。2025年11月のアップデートからは、画像をドラッグ&ドロップで登録できるようになり、ファイル選択の手間も減りました。
リッチメニューの画像サイズは、LINE側の仕様で以下の2種類が基本になります。
- 大サイズ:横2,500px × 縦1,686px
- 小サイズ:横2,500px × 縦843px

このサイズに合わせて自動で書き出してくれるので、ピクセル数を気にせず作業できます。PhotoshopやCanvaを開かずに完結させたい方には、そのまま使える機能です。
>>【無料】LINEリッチメニューのデザインをおしゃれに作る方法
LINE公式アカウント単体のリッチメニューとの違い
「リッチメニューはLINE公式アカウントにもあるのに、なぜ拡張ツールが要るのか」と感じる方は多いはずです。
結論から言うと、LINE公式アカウントの管理画面で作るリッチメニューは、原則として全員に同じものが表示されます。友だちごとに出し分けたり、タップで別のメニューへ切り替えたりする使い方は、標準機能の範囲外です。
主な違いを整理すると次のようになります。
| LINE公式アカウント単体 | L Message(エルメ) | |
|---|---|---|
| 同時に公開できるメニュー | 表示期間が重ならない1つ | 複数を並行して使い分け可能 |
| 友だちごとの出し分け | ✕ | 〇 |
| タブ切り替え | ✕ | 〇 |
| タップ回数の計測 | △ (アカウント全体の数値) | 〇 (友だち単位のアクション履歴) |
| タップ時の複数アクション | ✕ | 〇 |
| メニュー画像の作成 | ✕ (外部ツールが必要) | 〇 (管理画面で作成) |
友だちが数十人のうちは全員一律でも困りませんが、新規とリピーターが混ざり始めた時点で「見せたい情報」は分かれます。この分岐に対応できるかどうかが、両者の実質的な差になります。
同時に公開できるリッチメニューは1つだけ
LINE公式アカウントでもリッチメニューを複数作ること自体はできます。ただし、それぞれに表示期間を設定する仕組みになっており、期間が重なるメニューは保存できません(LINEヤフー公式マニュアルより)。
つまり複数作れるのは「4月はこのメニュー、5月はこのメニュー」という時期による入れ替えのためであり、同じ期間に2種類を並べて出すためではありません。
期間が重複した状態で保存しようとするとエラーになるため、出し分けを試そうとしてここで止まってしまう方が多い部分です。
友だちごとの出し分けにはMessaging APIが必要
LINEヤフーの製品案内では、リッチメニューの出し分けやユーザーのアクションに応じた切り替えは、Messaging APIを活用した場合にできることとして紹介されています。
裏を返せば、管理画面だけで運用している限りはこの領域に手が届きません。自社で開発する体力がなければ、APIを使ったツールを借りるのが現実的な選択肢になります。
エルメはまさにそのMessaging APIを利用した拡張ツールであり、開発なしで出し分けや切り替えを扱えるようにしたもの、と捉えると位置づけが分かりやすくなります。
>>【比較】L Message(エルメ)とLINE公式アカウントの違いは?機能・料金で解説
2025年11月のアップデートで変わったリッチメニューの操作
以前からエルメを使っている方ほど、いまの管理画面を開くと戸惑うかもしれません。
2025年11月26日のアップデートで、リッチメニューまわりの操作が大きく見直されました。設定画面がステップ形式になり、プレビューを見ながら作業を進められるようになっています。
操作面で押さえておきたい変更は、主に次の3点です。
- リッチメニュー管理画面から直接「表示・停止」ができるようになった
- 従来の「デフォルト表示」が廃止された
- 表示予約・表示履歴・削除したメニューの復元が追加された
特に「デフォルト表示」の廃止は、既存の設定を引き継いで運用している方に影響します。順番に見ていきましょう。
管理画面から「表示・停止」ができるようになった
従来は、特定の友だちにリッチメニューを表示したり止めたりする際、1:1チャットや友だちリストの画面から設定する必要がありました。
アップデート後は、リッチメニューの管理画面から直接その操作ができます。「このメニューを誰に出しているか」を、メニュー側を起点に把握できるようになったのが実務上の変化です。
複数のメニューを並行して運用しているアカウントほど、画面を行き来する回数が減ります。
「デフォルト表示」が廃止された
管理画面から表示・停止ができるようになったことに伴い、従来の「デフォルト表示」機能は廃止されました。
すでにデフォルト表示を使っていた場合は、アップデート後に「あいさつメッセージ」または「QRコードアクション」へ、リッチメニューを表示するアクションが自動的に追加されています。新しい友だちにメニューを自動表示させたいだけであれば、設定を変える必要はありません。
注意が必要なのは、リッチメニューの「表示停止」アクションを設定しているケースです。以前は表示停止を実行するとデフォルト表示のメニューへ自動的に戻りましたが、いまは何も表示されない状態になります。
停止後に別のメニューへ戻したい場合は、「表示停止」のアクションを削除したうえで、表示させたいメニューの「表示」アクションを設定し直します。この一手間を忘れると、メニューが消えたまま気づかれないことがあります。
表示予約・表示履歴・復元が使えるようになった
リッチメニューの表示開始日時を、管理画面から直接予約できるようになりました。従来はアクションスケジュールやメッセージ配信を経由する必要があった作業です。
あわせて、表示・表示停止の履歴も確認できます。どのメニューをいつ友だちに出していたかを後から追えるため、反応が良かった時期の振り返りに使えます。
さらに「削除したアイテム」という欄が追加され、消してしまったリッチメニューを一覧から復元できるようになりました。ただし、削除したメニューは90日後に完全削除されるため、戻せるのはその期間内に限られます。
加入プランによってリッチメニューの設置上限数が異なる
「出し分けを試したいのに、メニューが2つまでしか作れない」という詰まり方をする方がいます。これは不具合ではなく、プランによる上限です。
エルメはプランごとに、リッチメニューの設置上限枚数が決められています。料金は初期費用がかからず、月額のみのシンプルな構成です。
| 料金プラン | 月額料金(税込) | リッチメニュー枚数 | 月間配信数 |
|---|---|---|---|
| フリープラン | 無料 | 2つまで | 1,000通 |
| スタンダード | 10,780円 | 制限なし | 制限なし |
| プロプラン | 33,000円 | 制限なし | 制限なし |
どこで有料プランに切り替えるべきかは、作りたいメニューの数で判断すると分かりやすくなります。
フリープランは2つまで作成できる
フリープランでもリッチメニューを2つまで設置できます。月額0円のまま、タブ切り替えを実際に試せる枚数です。
2枚あれば「通常メニュー」と「キャンペーン用メニュー」を用意して切り替える、といった運用は成り立ちます。まずは操作感を確かめたい段階なら、この範囲で十分です。
ただし配信数は月1,000通までなので、友だちが増えてくると配信側で先に上限に触れることがあります。2026年8月のアップデートで、配信数が上限を超えそうなときにアラートが出るようになりました。
スタンダード以上なら枚数は制限なし
スタンダードプラン以上であれば、リッチメニューの枚数に制限がなくなります。出し分けの条件を細かく設計したい場合は、こちらが前提になります。
プロプランとスタンダードプランは、リッチメニューの枚数という点では同じ扱いです。違いが出るのは総友だち数の上限などで、リッチメニューだけを理由にプロプランを選ぶ必要はありません。
なお、エルメの料金とは別にLINE公式アカウント側の料金も発生します。メッセージ通数が増えるとLINE公式アカウント側のプランを上げる必要が出てくる点は、あわせて見込んでおきましょう。
>>L Message(エルメ)の各料金プランを比較して徹底解説
エルメのリッチメニューに関するよくある質問
最後に、リッチメニューについて特に多いご質問をまとめました。
- エルメを入れると、いま使っているリッチメニューは消えますか?
-
LINE公式アカウント側で設定したリッチメニューがそのまま消えることはありませんが、エルメ側からメニューを表示すると、友だちの画面にはエルメで設定したものが出ます。
そのため、実際の運用ではどちらか一方に寄せるのが分かりやすくなります。エルメを導入するなら、リッチメニューの管理もエルメ側へ移すのがおすすめです。
- フリープランでもリッチメニューの出し分けはできますか?
-
できます。ただし作成できるのが2つまでのため、出し分けられるパターンも2種類までに限られます。
「購入前と購入後」「会員と非会員」のように2つに分ける運用であれば、フリープランのまま試せます。3種類以上に分けたくなった時点が、スタンダードプランへの切り替えを考えるタイミングです。
- リッチメニューが友だちに表示されなくなりました。原因は何ですか?
-
2025年11月のアップデートで「デフォルト表示」が廃止されたことが関係している可能性があります。
以前は「表示停止」のアクションを実行するとデフォルト表示のメニューへ自動的に戻っていましたが、現在は何も表示されない状態になります。停止後に別のメニューを出したい場合は、「表示停止」のアクションを削除し、表示させたいメニューの「表示」アクションを設定し直してください。
- リッチメニューの画像は自分で用意しないといけませんか?
-
エルメの画像作成機能を使えば、管理画面の中でリッチメニュー画像を作れます。フリー素材のアイコンも用意されているため、デザインソフトがなくても形にできます。
大サイズ2,500×1,686px、小サイズ2,500×843pxという規定のサイズで自動的に書き出されるので、ピクセル数を意識せずに作業できます。
まとめ|まずはエルメを無料から始めよう
今回はL Message(エルメ)のリッチメニュー機能を紹介してきました。要点を整理すると、次のとおりです。
- エルメでできるのは、出し分け・タブ切り替え・タップ回数の計測・タップ時のアクション実行・画像作成の5つ
- LINE公式アカウント単体では、同時に公開できるメニューは表示期間が重ならない1つだけ
- 2025年11月のアップデートで管理画面から表示・停止ができるようになり、「デフォルト表示」は廃止された
- フリープランは2枚まで、スタンダード以上は制限なし
LINE公式アカウント単体では物足りなかったリッチメニューも、エルメを重ねることでやりたかったことが形になります。フリープランでも2枚まで作れるので、まずは切り替えの動きを実際に触って確かめてみてください。
もし、リッチメニューの設計やPC操作に不安がありましたら、D-Focusにお問い合わせくださいませ。



