【第4回】動画づくりにおける6W1H、効果を最大限にする企画とは

 

「集客・教育・販売」のどこにスポットを当てて動画を制作するかは決めたけど、どうやって企画すればいいんだろう?

今回はこういった疑問に答えます。

いよいよ、どんな動画を制作するのか企画を考えてみましょう。

前回の記事をまだ読んでいない方は、以下から読んでおいてください。

>>【第3回】動画で成果を出すにはどうする?活用すべき場所は『弱点』

今回は最大限の効果が出る企画を、6W1Hで解説していきます。

目次

動画制作は6W1Hで分割すると、やることが明確になる

ステップ

よくマーケティングの世界では、6W2Hのフレームワークを用いて商品・サービスのコンセプトなどを設計します。

6W2Hとは、一般的にビジネスコミュニケーションで用いられる5W1Hに加え、Whom(だれに)、How much(いくら)を加えたものです。

動画制作における企画では、その6W2Hから1H(How much)を取り除き、6W1Hが用いられます。

6W1H

6つのWを書き出すことによって、どんな動画(How)を作るかを明確にします。

動画制作における6W1H
  • What (何を伝えるか)
  • Why (なぜ伝えるのか)
  • Who (誰が伝えるのか)
  • Where (どこで動画を公開するか)
  • When (いつ視聴してもらうか)
  • Whom (誰に伝えるのか)
  • How (どうやって伝えるのか)

以上、7つの要素を順番に解説していきます。

What (何を伝えるか)

  • 会社の概要を伝える
  • 商品、サービスの魅力を伝える
  • 人物の魅力・人柄を伝える
  • イベント、セミナーの案内を伝える

動画を通して、何を伝えるかを明確にします。

あれこれ詰め込みすぎると、情報が多すぎて印象が薄まることに。

全て伝えるのではなく、ターゲットを1つに絞りましょう。

Why (なぜ伝えるのか)

  • 会社の知名度を上げたい
  • 商品、サービスの魅力を伝えたい
  • お客様を教育したい
  • リピート客を増やしたい

あなたが動画を導入する目的は何でしょうか。

What(何を伝えるか)の内容を考慮しつつ、動画で成し遂げたい目的がブレないように決めましょう。

Who (誰が伝えるのか)

  • 会社のトップ
  • 従業員
  • ユーザー

制作する動画が、誰からのメッセージなのかを決めましょう。

例えば、実際に商品を利用しているユーザーからの意見だと、共感を呼びやすくなりますよね。

同じ商品のレビューにしても、企業や従業員が伝えるよりも、実際に利用しているリアルのユーザーの方が信ぴょう性が強いです。

Where (どこで動画を公開するか)

  • WEBサイト
  • YouTube
  • 店頭
  • DVDで配布
  • 営業資料

どの媒体で公開するのか、事前に決めておきましょう。

媒体によっては、再生時間に制限があったり、動画の容量オーバーでアップロードできない場合があります。

再生時間・容量・ファイル形式を、媒体に合った形に整えましょう。

When (いつ視聴してもらうか)

  • 永続的に公開
  • 期間限定キャンペーンとして
  • お店で説明をするとき

永続的に公開する動画か、もしくは期間限定キャンペーンなのかによって、動画の内容は大きく変える必要があります。

視聴者にいつ、どんな場面で再生してもらうのかをイメージしておきましょう。

Whom (誰に伝えるのか)

  • 商品・サービスのユーザー
  • 求職者
  • 企業のトップ
  • 年代
  • 性別
  • 住んでいる地域

Whom(誰に伝えるのか)は非常に重要な項目で、一般的にペルソナ設定とも言われます。

何に悩みを持った人に伝えるのか、男性なのか女性なのか、年齢はいくつなのか。

ペルソナ(ターゲット)によって、動画の内容・雰囲気をガラッと変える必要があります。

How (どうやって伝えるのか)

ここまで挙げた6Wを踏まえて、

  • 実写もしくはアニメーションにするか
  • キャストやイラストはどうするか
  • ナレーションの有無
  • テロップの有無

など、どう伝えるか(How)手段を選定します。

Whom(誰に伝えるのか)で決めたペルソナに向けて、どうすれば印象に残る動画が制作できるのか、具体案を検討します。

6W1Hを用いた具体例

具体例

それでは、実際に6W1Hを用いた具体例を一緒に考えてみましょう。

今回のテーマは、「若者向けマッチングアプリのPR動画」とします。

6W1Hを用いて、以下のように細分化してみました。

あなたも、自分だったら6W1Hをどう設定するか考えてみてください。

スクロールできます
6W1H具体例
What (何を伝えるか)出会いやすさを伝える
Why (なぜ伝えるのか)アプリの利用者を増やすため
Who (誰が伝えるのか)20~30代の若者
Where (どこで動画を公開するか)Twitter,Instagram,Facebook
When (いつ視聴してもらうか)各SNSで広告として表示
Whom (誰に伝えるのか)全国の独身の20~30代の若者
How (どうやって伝えるのか)・写真とアニメーションの組み合わせ
・手頃に出会える要因をアピール
・20~30代の女性のナレーション
・テロップはなし
・WEB広告用&15秒で収める
若者向けマッチングアプリのPR動画の場合

こんな感じでまとめてみました。

誰に何をどうやって伝えるのか、明確になりましたよね。

あなたも動画を制作するときは、6W1Hで伝えたいことを細分化し、より具体的に考えてみましょう。

6W1Hフレームワークで動画企画を立てよう

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動画制作の企画を立てる上での、6W1Hについて解説してきました。

特にWhom (誰に伝えるのか)、What (何を伝えるか)は、動画の方向性を大きく変えるので、慎重に考えなければなりません。

次回の記事ではWhom (誰に伝えるのか)、What (何を伝えるか)について、もっと詳しく解説するのでお楽しみに。

あなたも6W1Hのフレームワークを利用して、目的やアイデアを明確にし、最大限の効果が出る企画を立てましょう。

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